国際水資源協会(IWRA)においてMembership Committeeのchairを務めている。
2004年7月3日〜7日にかけてレボロ(イタリア)で開催された「統合的災害リスクマネジメントに関する第4回IIASA-DPRIフォーラム」の実行委員会メンバーとして会議の運営に携わるとともに、Nakakita and Ikebuchiの共著者となった。
2004年7月4日〜13日にかけて、シンガポールで開催された「第2回アジア太平洋水文水資源協会国際会議(APHW2004)」において、Tanaka et al.、Ishida et al.、Kozan et al.の共著者となった。
2004年12月3日〜5日にかけて、京都国際交流会館で開催された「第6回GAME国際会議」においてTanaka et al.、Kozan et al.の共著者となった。
2005年1月9日〜15日にかけて、アメリカ(サンディエゴ)で開催された「第85回アメリカ気象学会(AMS2005)」において、Tanaka et al.、Yorozu et al.、Souma et al.の共著者となった。
2005年1月12日〜15日にかけて京都で開催された「水災害の監視・予測・軽減に関する国際会議(MPMD-2005)」の実行委員会メンバーとして会議の運営に携わるとともにSuzuki et al.の共著者となった。
2005年10月25日〜26日にかけて東京で開催される「土砂管理とダムに関する国際シンポジウム」実行委員会副委員長として会議の準備を始めている。
小尻は国際水理学会(IAHR)の水資源部会長を務めており、9月の第31回総会(韓国、ソウル)では、"Innovative perspectives of integrated water resources management under a changing world"と題した特別セミナーを開催し、IAHS, IWRA, IAHR, IWA, KWRAなど異なる視点からの流域総合管理についてのパネルディスカッションを予定している。また、Journal of Hydrological Engineering, ASCEの編集委員やWater International, Hydrological Processesの査読委員に加わり、水資源関連の研究・評価活動に従事してきた。
2004年7月3日〜7日にかけてレボロ(イタリア)で開催された「統合的災害リスクマネジメントに関する第4回IIASA-DPRIフォーラム」に参加し、”A study on global analysis of abnormal rainfall through various spatio-temporal scales and basin characteristics”と題する研究発表をした。
2004年10月11日〜15日にかけてクアラルンプール(マレーシア)で開催された「第13回ユネスコIHPトレーニングコース」にて”River Management and Water Resources”と題する講演を行った。
2005年1月12日〜15日にかけて京都で開催された「水災害の監視・予測・軽減に関する国際会議(MPMD-2005)」の実行委員会メンバーとして、また”Remote Sensing and Geographical Information Systems”セッションの座長として会議の運営に携わるとともに、”A study on global analysis of abnormal rainfall through various spatiotempral scales and basin characteristics”と題する研究発表をし、Hamaguchi and Nakakita、Suzuki et al.の共著者となった。
乾燥・半乾燥地域における鉄砲水減災対策と水資源管理の方法論の開発
日本学術振興会 外国人招聘プログラムでアブエルエラ教授をエジプト国アシュート大学地質学科より招聘し、平成16年度から約2年間の計画で進められている共同研究プロジェクトである。本プロジェクトでは、比較的水文観測データの豊富なシナイ半島最大のワジ(集水面積3500km^2)に、分布型流出モデルHydro-BEAMを適用し、その適用性・妥当性の検討を行うとともに、修正モデルの作成とパラメータの同定を経て、流出シミュレーションを介した鉄砲水災害減災対策計画や、鉄砲水のダムによる貯留水の利用を含む、合理的な水資源開発計画案の策定といった新しい方法論の開発を目的とする。
2004年5月19日〜22日に韓国釜山で実施された、第1回韓日合同陸水学シンポジウムThe First Korea-Japan Joint Limnology Symposiumに参加し、口頭発表を行った。シンポジウムテーマはMaterial cycling and long-term ecological research in freshwater ecosystemであった。Takemon, Yamamoto and Ikebuchiが"Suspended POM dynamism during artificial flushing in a stream channel"と題して木津川のフラッシュ放流時の粒状有機物動態の調査結果について講演発表した。
2004年7月4日〜7日に韓国ソウルで実施された、第2回韓日生態工学合同セミナーThe Second Annual Joint Seminar between Korea and Japan on Ecology and Civil Engineeringに参加し、口頭発表を行った。セミナーテーマはEcohydraulics and ecological process-principle, practice, and evaluationであった。Takemonが"Integration of habitat index and trophic index of benthos communities for assessment of river ecosystem conditions"と題して東アジアの淡水産底生動物の生活型と摂食機能群の類型とそれらの環境指標性について講演発表した。
2004年10月20日〜25日に韓国モッポで実施された、第1回東アジア生態学連合シンポジウムEAFESに参加し、口頭発表を行った。Takemon, Abekura and Nojiriが" Management strategy against alien species of a wetland community in Mizoro-ike, Japan"と題して深泥池における外来種対策の方法とその成果について講演発表した。
2004年10月24日〜28日に京都で開催された第8回ノンポイント汚染に関する国際会議(Intl' Conf. on Diffuse/Nonpoint Pollution)に参加し、ポスター発表を行った。琵琶湖野洲川水系の農地を主とする小河川流域における雨天時汚濁負荷流出解析について発表するとともに、「都市域からの汚濁負荷流出」のセッション座長を努めるとともに、当会議の実行委員会委員として会議の運営に協力した。
RR2002地球共生プロジェクトにおいて、サウジアラビア王国での現地調査を行う予定であったが、イラク戦争後の中東諸国の治安の悪化に伴い、本年度におけるサウジアラビア王国への調査を中止した。
2005年1月12日〜15日にかけて京都大学で開催された「水災害の監視・予測・軽減に関する国際会議(MPMD-2005)」にて"Mathematical countermeasures to difficulty in indentifying distributed permeabilities and in enhancing sensitivity of updating parameters from observed data"という題目で発表した。
第2期全球土壌水分プロジェクト(GSWP-2)
GSWP-2 (2nd Global Soil Wetness Project)はGEWEX (Global Energy and Water Cycle Experiment)、GLASS (Global Land Atmosphere System Study)のもと実施されているモデル間相互比較プロジェクト(Model Inter-comparison Project)の1つであり、米国COLA (Center for Ocean-Land-Atmosphere Studies)のPaul Dirmeyer博士、東京大学生産技術研究所の沖大幹助教授をco-chairとして進められている。世界中からおよそ20もの陸面過程モデルが参加し、1986年から1995年の10年分について、水収支各項、エネルギー収支各項、各種状態量等のデータセットが全球1度グリッド日単位で作成される。GSWP-2のデータセットを用いて、陸面過程モデルSiBUCを初めて全球規模で適用した。田中はSiBUCで相互比較実験に参加するのみでなく、気象強制力やパラメータデータの精度検証やデータ改良等に積極的に貢献している。GSWP-2のベースライン実験や感度実験(共通の計算)を実施するとともに、SiBUC 独自の試みとして、NDVIの時系列解析から全球作物分類図並びに全球農事暦データセットを作成し,全球規模で灌漑を考慮に入れたモデル計算を実施し、灌漑の影響を評価した。これらのデータセットは、気候値ではなく、年々変動を反映した陸面境界条件を提供することになるので、気候変動および年々変動、異常気象のメカニズムおよびそれらに陸面が果たす役割を解明するための基礎的なデータとなる。GSWP-2のホームページ(http://grads.iges.org/gswp/)
乾燥地域の農業生産システムに及ぼす地球温暖化の影響(ICCAP)
プロジェクト対象領域であるトルコ地中海地域のセイハン川流域に関して、標高、植生、地質、流域界等の流域特性を表現する地理情報を収集し、流域モデルを構成した。トルコ気象局から購入した過去32年分の気象データを解析し、降水量や気温など一部の要素についてグリッド化した。気候グループより提供された領域気候モデルの出力(1次ラン)を用いて現状気候と将来気候(擬似温暖化実験)をforcingとして陸面過程モデルSiBUCを駆動し、現状と将来について流域水・熱収支各項、土壌水分、積雪等の状態量の推定を行うとともに、気候変動の影響評価を開始した。ICCAPのホームページ(
http://www.chikyu.ac.jp/rihn/pro/2004_1-1.html)
平成16年度研究報告書(6ページpdf file)
国際会議、ワークショップの参加
2004年7月4日〜13日にかけて、シンガポールで開催された「第2回アジア太平洋水文水資源協会国際会議(APHW2004)」およびマレーシア(コタキナバル)で開催された国際森林研究連合(IUFRO)の「温暖湿潤アジアにおける森林と水に関するワークショップ(IUFRO2004)」に参加し、それぞれ、”Development of a new Soil Moisture Retrieval Algorithm using TRMM/TMI polarization ratio and NDVI”、”Seasonal and inter-annual variations of the energy and water budget in south-east Asia -results from the GSWP2 baseline simulation-”と題する研究発表をし、Kozan et al.の共著者となった。またアジア太平洋水文水資源協会(APHW)では事務局メンバーとしてメーリングリストやホームページの管理を通じて、会の運営に携わっている。APHWのホームページ( http://www.wrrc.dpri.kyoto-u.ac.jp/~aphw/APHW.html)
2004年9月13日〜15日にかけて、京都平安会館で開催された「GSWP-2 Science Workshop」に参加し、"Results of the B0 simulation by SiBUC land surface scheme"、"Validation and quality check of the GSWP2 forcing data"と題する2件の研究発表をした。Workshopのホームページ(http://www.tkl.iis.u-tokyo.ac.jp:8080/gswp2/hanasaki/GSWP2_Kyoto.html)
2004年11月7日〜13日にかけて、イギリス(リーディング)のヨーロッパ中期気象予報センター(ECMWF)で開催された「ECMWF/ELDAS Workshop」に参加し、最新のデータ同化技術の陸面過程モデルへの応用についての情報交換を行った。Workshopのホームページ(http://www.ecmwf.int/newsevents/meetings/workshops/2004/ELDAS_Land_surface_assimilation/index.html)
2004年12月1〜2日、12月3日〜5日にかけて、京都国際交流会館で開催された「第9回GAME国際科学パネル」、「第6回GAME国際会議」に実行委員会メンバーとして会議の運営に携わるとともに、”Production of final dataset of GAME-HUBEX Regional 4DDA by JSM-SiBUC”と題する研究発表をし、Kozan et al.、Ishida et al.の共著者となった。さらに、本会議の発表論文を中心に発刊される国際誌Hydrological ProcessesのGAME special issueの論文編集委員会メンバーとして、編集作業を開始している。
2005年1月9日〜15日にかけて、アメリカ(サンディエゴ)で開催された「第85回アメリカ気象学会(AMS2005)」に参加し、第19回水文学会議のGSWP-2セッションにて”Validation of the GSWP2 Baseline Simulation”と題する研究発表をし、Yorozu et al.、Souma et al.の共著者となった。
2005年1月20日〜22日にかけて、京都大学百周年記念会館で開催された「International Strategic LSM Workshop for IAHS/PUB -Global hydrological prediction workshop-」に事務局メンバーとして会議の運営に携わるとともに、”Introduction of SiBUC - current status and future development”、”Assimilation of soil moisture using satellite information”と題する2件の研究発表をした。Workshopのホームページ(http://www.wrrc.dpri.kyoto-u.ac.jp/~tanaka/PUB-LSM-WS.html)