研究会
Workshop
Toshiharu Kojiri: Special Seminar in XXXI IAHR Congress, SS- 7:
Innovative Perspectives of Integrated Water Resources Management in a Changing World,
September 11, 2005
Toshiharu Kojiri: The 2nd Joint Seminar on Water Resources,
Kyoto University - Seoul National University,
March 25, 2006
Toshiharu Kojiri: Seminar on River Basin Environment Assessment with Social Change and Water Cycle,
March 27, 2006
小尻利治:気候、社会環境変化に対応する総合流域管理の構築に向けての国際ワークショップ,
2006年3月28日
防災研究所一般研究集会17K-09「世界の灌漑水利用の評価と将来予測に関する研究集会」
開催日:平成17年12月6日
開催場所:京都大学防災研究所D1510(水資源環境研究センター演習室)
目的
21世紀は水の世紀といわれており、水使用量の大部分を占める灌漑水に依存して、世界の多くの食物が生産されている。本研究集会では、世界の主要穀倉地帯における灌漑水量の現状を把握し、将来予測をするための方法論を様々な視点から議論する。
成果のまとめ
集会の前半部分では、世界各地での灌漑水量の把握に関して現在どこまでできているか各研究機関のこれまでの取り組みが紹介された。農業環境技術研究所からは、農水省委託研究プロジェクの概要説明の後、3件の話題提供を通じて、プロットスケール、地域スケール、大陸規模スケールでの取り組みが紹介された。総合地球環境学研究所からは、2件の話題提供を通じて、気候変動が食料生産に与える影響を評価する取り組みについて、トルコ、中国における灌漑区レベルの研究が紹介された。東京大学生産技術研究所からは、農業生産モデル,陸面過程モデル,河川流出モデル,貯水池操作モデルからなる全球統合水資源モデルの開発に向けた取り組みが紹介された。京都大学防災研究所の取り組みとして、全球1度グリッドでの衛星データ解析による灌漑に関するパラメータの整備とそれを活用した陸面過程モデルによる灌漑要求水量の算定を紹介した。
総合討論では、今後オールジャパンで、世界一信頼できるデータセットを作成していくことを目標とした場合、どういった形で各機関の連携が可能かとについて、全球高解像度でのパラメータセットの整備を掲げて現在申請中の科学研究費の研究内容をベースに検討した。その中で、各地でのプロットスケールでの検証情報の重要性、これら検証情報、各種パラメータ、気象データを共有することの重要性が再確認された。本集会では発表時間に特に制限を設けず、発表途中にも自由に質問をする形態であったため、各研究グループの取り組みについてじっくりと話を聞くことができ相互理解が深まった。参加人数は13名とやや少なかったものの、この分野を第一線で引っ張っている研究者に遠路よりお集まりいただくことができ、まさにオールジャパンの体制での取り組みの第一歩となったことを確信する。
プログラム
11:00〜13:00 研究の現状報告(パート1)
農環境研グループの活動(鳥谷均、石郷岡康史、桑形恒男):
「地球規模水循環変動が食料生産に及ぼす影響の評価と対策シナリオの策定」
「2004年度の現地調査から明らかになったタイ東北部のイネ栽培とその水環境」
「水循環モデルを使用した東ユーラシアにおける農業水需給の評価」
「東北タイ天水田を対象とした生産性予測モデル」
14:00〜16:30 研究の現状報告(パート2)
地球研グループの活動(長野宇規、星川圭介):
「大規模灌漑農地の総合評価の取り組み-トルコを事例として-」
「灌漑管理実効評価モデル(IMPAM)の開発」
東大グループの活動(花崎直太):
「全球統合水資源モデルの農業モジュールについて」
京大グループの活動(田中賢治):
「衛星データ解析による作物種農事暦全球分布推定並びに灌漑水量全球分布の推定」
16:45〜18:00 今後の研究の連携、戦略についての総合討論
Workshop of the Project ICCAP (Impact of Climate Changes on Agricultural Production System in Arid Areas)
in the RIHN Pre-Symposium 2005 Second Stage
Date: 2005/10/18-20
Place: PALULU Plaza Kyoto
- Kenji Tanaka, Yoichi Fujihara, and Toshiharu Kojiri
Projection of the Impact of Climate Change on the Surface Energy and water Balance by the land surface model
International Workshop for the Research Project on the Impact of Climate Changes on
Agricultural Production System in Arid Areas (ICCAP)
Date: 2006/3/9-10
Place: Research Institute for Humanity and Nature, Kyoto
- Kenji Tanaka, Yoichi Fujihara, and Toshiharu Kojiri
Projection of the Impact of Climate Change on the Surface Energy and water Balance in the
Seyhan River Basin, Turkey
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